

2025.04.17
2022.05.30
企業の取り組みや商品について知ってもらうために、PRやプロモーションを行うのが重要だと考える方は、多いのではないでしょうか?何となく使っているPRという言葉は、実はプロモーションとは違った意味を持つ言葉です。
この記事では、PRとプロモーションの違いや、具体的なPR方法をオンラインとオフラインに分けて解説します。記事の後半では、PRを実施する際に大切なポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
企業PRとは、組織・団体が社会に向けて自分たちの理念や活動、価値を広く知らせて、人々との信頼関係を築くことを指します。
PR(Public Relations|パブリック リレーションズ) を日本語訳すると、公衆との関係という意味になります。
PRと聞くと広報という漠然としたイメージがありますが、企業の活動理念を公衆に伝えて、信頼関係を作り、維持・発展を目指すという意味が込められているのです。企業と公衆の双方向のコミュニケーションという点を覚えておきましょう。
PRの目的は、公衆とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築くことにあります。商品PRと聞くと、売り込みのようなイメージを抱くかと思いますが、厳密には売り込みではなく、商品と消費者の間のコミュニケーションを指す言葉です。
PRの目的は、公衆とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築くことにあります。商品PRと聞くと、売り込みのようなイメージを抱くかと思いますが、厳密には売り込みではなく、商品と消費者の間のコミュニケーションを指す言葉です。
普段、何気なく耳にしているPR(Public Relations)とプロモーション(Promotion)には、明確な違いがあります。
PRは双方向のコミュニケーション、プロモーションは一方向への活動です。プロモーションは、商品の魅力や特徴を理解してもらうための広告や宣伝のような情報発信を指します。プロモーションは知ってもらうため、PRは理解してもらうために行うと考えるのがよいでしょう。
PRには、どのようなメリットがあるのでしょうか?主なメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
・自社の魅力を伝えられる
・認知度を向上させられる
・ブランディングになる
・コストを削減できる
企業の魅力を公衆に伝えられる点は、マーケティングの面で非常に役立つ大きなメリットです。社会が企業を評価する観点には、さまざまなものがありますが、企業の商品やサービスよりも企業のビジョンを魅力に感じる方が多いです。
株式会社電通PRコンサルティングによる第7回 魅力度ブランディング調査結果(※1) を例に出してみましょう。
2022年、2021年ともに各業界の魅力に感じた要素として「ビジョンを掲げ、業界を牽引している」という項目の回答が最も多かった、というデータが明らかになっています。
企業の認知度向上は、業績アップや良い人材の採用につながります。同じ価格帯、同じ品質の商品が2つあったとして、1つは有名企業のもの、もう1つはまったく知らない企業のものだった場合、あなたはどちらの商品を手に取りますか?多くの方が有名企業の商品を手に取るでしょう。
また、社会で認知度の高い企業は、就活生や転職者からの興味・関心を惹きやすく、説明会や面接に足を運んでくれる母数が増えます。
少ない応募者の中から選考するよりも、多数の応募者の中からしっかりと面接をして、自社に適した人材を採用したほうが、企業の維持・発展に繋がります。
「〇〇といえば△△社」といったブランディングが社会に浸透していると、商品のリピーターが増えて企業への信頼感が高まり、業績向上につながります。
メディアや行政、地域住民、投資家、取引先、同業他社などのあらゆるステークホルダー(利害関係者)と、良好な関係を構築するためにも企業PRによって、ブランド力を向上させるのは重要です。
ただし、PRの方法が不適切だと、それまでに得ていた信頼関係を崩すことになりかねないため、戦略は慎重に練る必要があります。
インターネットが普及する以前は、自社の理念や魅力をマスメディアに載せて発信しなければならず、とくに広告代理店に依頼して知名度の向上を図る企業は、多額のコストがかかっていました。
一方、現在はインターネットが普及し、企業のホームページ、SNSといったWEB上でPR活動ができるようになり、大幅なコストカットが可能になったのです。
スマートフォンの普及によって、急速にSNS利用者が増加しているため、独自の動画コンテンツを撮影・アップロードしている企業もあります。
ここでは、オンライン上で行うことができるPR活動の方法を4つ解説します。インターネットが普及した現代では、身近なものも含まれているので、1度目を通してみましょう。
PR活動の方法(オンライン) | 内容 |
プレスリリース(新商品情報) | 公式サイトやニュースサイトへの転載など |
ニュースレター(季節ネタ) | メール配信やSNSなど |
Webメディア | オウンドメディア(コーポレートサイトやブログ)・SNSなど |
かつて知名度を上げるためにマスメディアを利用したように、プレスリリースを配信しているサイトに情報を送ることで、多くのインターネットユーザーにPRができるようになります。自社だけのPR活動に限界を感じている場合は、ぜひ試したいPR方法です。
ニュースレターはファンを増やしたり、読み手との長期的な関係性を築きたいときに有効な方法です。
はがきや手紙などの紙媒体だけではなく、SNSや自社のホームページといったさまざまな媒体で配信ができます。
あくまで顧客との関係作りが目的のため、宣伝やセールスはせず、定期的に配信することが大切です。
また、プレスリリースとことなり新商品以外の商品のアプローチも可能な配信方法です。季節に特化した切り口で配信することで既存の定番商品の再訴求を叶えます。
Webメディアとはインターネット上で情報を発信しているメディア全般を指します。新聞やテレビなどのマスメディアに加え、口コミサイトや動画共有サイト、SNSなどもWebメディアに含まれます。
誰でも簡単に情報に触れることができ、アクセスするユーザーが増えることにつながるため、自社の商品やサービスをアピールしやすいのが特徴です。また、ニュースサイトへの転載につながった場合、より多くのユーザー獲得が期待できます。
オンラインで行うPR活動は安価で便利ですが、高齢者を中心としたインターネットをそこまで利用しない層には、効果的なPRができません。
そこで、インターネットが普及する前のPR手段であった、オフラインの活動もあわせて行うのが効果的です。ここでは、オフラインで行うPR活動の方法を5つ解説します。
・雑誌(紙面)
・雑誌(WEB)
・新聞
・イベント
・テレビ
その雑誌自体が好きで手に取る人が多いため、掲載された情報を深く読み込む特徴があります。ある程度決まった読者層がいれば、狙ったターゲットに情報を届けやすいのも雑誌のメリットです。
情報を掲載する際は総合雑誌、ビジネス誌、専門誌、ファッション誌など分野ごとに読者が興味を持ちそうなものを見極めることが重要です。
同じ雑誌でも、紙面の場合は物理的に掲載できる情報の量に限りがあるため、文字数に制限があります。
しかし、WEB版には厳密な情報制限がなく、グラフや写真も掲載しやすいという特徴があります。紙面のメリットはそのままに、紙面よりも幅広い表現が可能です。
毎日配達される新聞に折り込まれたチラシでもPR活動ができます。新聞が配達されるエリアによってチラシの内容を変えることで、店舗ごとに異なるアプローチができます。多数の実店舗を経営する企業にとっては、大きなメリットです。
社外に向けたイベントや地域イベントのブース出展など、各種イベントの開催にあわせたPR活動も効果的です。
社員とユーザーが直接対面でコミュニケーションを取るため、誠実さや想いが伝わりやすいPR方法です。
イベントの内容・活動報告を企業の公式ホームページに載せることで、1つの題材に対しオフライン、オンライン両面からのPR活動ができます。また、マスメディアを利用するよりも、はるかにコストを抑えられる点もメリットです。
報道番組やバラエティ番組など、企業に密着して想いや魅力を伝える番組に取り上げてもらうことで、多くの方にPR活動ができます。
番組が全国ネットの場合、視聴率1%あたり100万人(※2) と言われているので非常に効果的です。CMと違って、メインのコンテンツとして放送されるため、企業への信頼感が芽生えるばかりか、ある程度チャンネルからの離脱を防げる点もメリットです。
多くの企業がテレビPRを希望しているため、採用されるのはハードルが高いものの、いざ放送されれば、大きな効果をもたらします。
やみくもにPR活動を行っても効果は薄く、間違った印象を公衆に与えてしまいます。ここでは、以下のような、PRを実施する際に大切なポイントを解説します。
・目的の明確化
・ターゲットの明確化
・KPIの設定
・PR計画の作成
・効果測定
まずは何のために企業PRを行うのかを明確にしておきましょう。企業の認知度を向上させたいのか、自社商品・サービスの認知度を高めたいのか、企業ブランディングがしたいのか、企業のイメージを向上させたいのかなど、企業によってさまざまな目的があります。
PRの方法に悩む前に、まずは目的をハッキリさせないと内容がブレていき、消費者に伝えたいメッセージに一貫性がなく、ブランディングや信頼を落とす可能性があります。
PR活動の目的は、企業の事業目的やマーケティングの目的と一致させることで、内容がブレにくくなることを覚えておきましょう。
目的同様、PR活動を効果的にするには、ターゲットの明確化が必要です。PRしたい商品は、一体どの年齢層、性別、性格の方に届いてほしいのかといった風に明確化をしていきます。
ターゲット分析を正しく行わないと、アピールすべきポイントがずれてしまい、効果的なアプローチができません。
勘に頼らず、商品の過去の売上データから、どの層にアプローチをすれば、さらに販売促進をかけられるか検討していきましょう。
KPI(Key Performance Indicator)とは、主要業績評価指数(重要業績評価指数)を指す言葉です。各業務を遂行する過程で、どの程度目標を達成できているのかを計測して数値化することで、ゴールまでの進捗を把握できます。
これをPR活動にも適用することで、どのPR活動がどの程度効果があったのか、どれくらいブランドイメージが向上したのか、集客率が伸びたのかといった評価ができます。
パフォーマンスを可視化することで、社員のモチベーション向上にもつながるため、必ず設定しておきましょう。
PR活動の方法(オンライン) | PR活動の方法(オフライン) |
・プレスリリース ・ニュースレター ・Webメディア |
・雑誌(紙面) |
PR活動の目的、ターゲットを明確化し、KPIを設定したらPR計画の作成に移りましょう。ここでは、PR活動を行う日時・期間、予算、コンテンツなどを決定します。
イベントを行う場合は、役割分担も決めておいた方がよいでしょう。PR計画は、実際のアクションに移す前の最終確認工程と考え、あらゆる想定をして準備を進めましょう。
PR活動を進行する場合は、やりっぱなしで終わるのではなく、定期的な効果測定が重要です。効果測定とは、アクションに対する効果を測り、問題点が発見された場合は対処法を見つけ、改善を目指すというものです。
KPIによって数値化したものを参照して、PDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:測定・評価、Action:対策・改善)サイクルを回しましょう。
PR活動を行った結果、企業・商品がどうなっていればよいのかを常に考えておくことで、目的を見失うことなくPRをすることができます。
PR(Public Relations|パブリック リレーションズ)とプロモーション、どちらも似たような意味に思えますが、厳密には大きな違いがあります。PRが企業と社会(公衆)の双方向のコミュニケーションであるのに対して、プロモーションは一方向へのコミュニケーションです。
PR活動をすると、自社の魅力を伝えられる、認知度を向上させられる、ブランディングになる、コストを削減できるといったメリットがあります。ただし、闇雲にPR活動を行っても効果は薄いので、以下5つのポイントを意識しましょう。
・目的の明確化
・ターゲットの明確化
・KPIの設定
・PR計画の作成
・効果測定
PR活動はPDCAのDoでストップせずに、サイクルを回すのが重要です。
▼弊社PR施策の事例はこちら
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